【国内線航空券】タイムセールだけで購入すると損をする可能性があります|比較サイトで“本当の最安値”を探す方法
国内線航空券を安く買おうとするとき、多くの方が最初にチェックするのが「航空会社のタイムセール」です。
期間限定の割引運賃はとても魅力的で、「今買わないと高くなりそう」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ただ、モノリビマネリビ編集部としてお伝えしたいのは、「タイムセール価格=必ず最安値ではない」という点です。
航空券の価格は、曜日・時間帯・路線の需要・他社との競合・在庫状況など、さまざまな要因で常に変動しています。
そのため、セール画面だけを見て購入を決めてしまうと、「比較サイトで別の日・別の便・別の会社を見たら、もっと安い運賃があった」というケースも珍しくありません。
タイムセールでも「最安値ではない」ことがある理由
まずは、「なぜタイムセールなのに、最安値とは限らないのか?」という部分から整理していきます。
1. 曜日・時間帯による価格差が大きいから
同じ路線であっても、
- 平日と土日祝
- 早朝便・夜便と、昼間の便
- 連休・繁忙期と、その前後の時期
といった条件の違いで、航空券の価格は大きく変わります。
タイムセールは「指定された期間・指定された便」が安くなるケースが多く、
セール対象外の便の方が、結果的に安くなる可能性もあります。
2. 航空会社ごとに値下げタイミングが異なるから
A社がタイムセールを行っているタイミングでも、B社・C社は通常運賃のまま、ということはよくあります。
この場合、A社のセール運賃より、B社の通常運賃の方が安かったというパターンもあり得ます。
また、各社が「どのタイミングで価格調整をするか」は異なるため、セール期間から少しずれた日程の方が、実は値下がりしているというケースもあります。
3. 比較サイトで独自の安い運賃が見つかることがあるから
比較サイトは、複数の航空会社・複数の在庫情報をまとめて扱っているため、
公式サイトでは見つからない価格が出てくることがあります。
特にLCC路線では、在庫と価格が細かく変動しやすく、
比較サイトの方が結果的に安い運賃を拾ってくれることもあります。
まずは「比較サイトでチェックしてから決める」のが安心
ここまでの理由から、
タイムセール情報を見つけたら、
一度比較サイトで「本当に安いか」を確認してから購入を決める。
という流れをおすすめしています。
具体的には、以下の3つのポイントを確認するとよいでしょう。
- 同じ日程・同じ路線で、他社の方が安くないか
- 1〜2日ずらした日程の方が安くならないか
- 時間帯や便を変えることで、さらに安くならないか
これらを自力で1社ずつ調べるのは大変ですが、比較サイトならまとめて検索してくれるため、短時間で済みます。
【早見表】国内線の最安値チェックに便利な比較サイト3選
まずは、この記事で紹介する3つの比較サイトの特徴を、一覧表で整理しておきます。
「どれを使うべきか分からない」という方も、この表を見るとイメージがつきやすいはずです。
| サイト名 | 得意分野 | 国内線 | LCC対応 | 最安値カレンダー | 日本語 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エアトリ(AirTrip) | 国内線全般の価格比較 | ◎ | ◯ | ◎ (1ヶ月分の底値が見やすい) | ◎ | まず手早く最安値をチェックしたい人 |
| Trip.com(トリップドットコム) | LCCを含めた幅広い比較 | ◯ | ◎ (ピーチ・ジェットスターなど) | ◯ | ◎ | LCC中心に安い便を探したい人 |
| スカイスキャナー(Skyscanner) | 「いつが一番安いか」を調べる | ◎ | ◯ | ◎ (月間最安値カレンダー・グラフ) | ◎ | 日程を柔軟に調整できる人 |
【詳細】日本語対応のおすすめ比較サイト3選
ここからは、それぞれのサイトの特徴をもう少し詳しく見ていきます。
① エアトリ(AirTrip)|国内線の底値チェックに強い
エアトリは、国内線の比較にとても強いサイトです。
1ヶ月分の最安値をカレンダー形式で表示してくれる機能があり、「この月の中で一番安い日はいつか?」を一目で確認できます。
エアトリの主な特徴
- JAL・ANA・LCCを含めた国内線の横断検索に対応
- 1ヶ月の最安値カレンダーで「底値の日」が分かりやすい
- 日本語対応で、予約完了まで日本語で完結
- スマホでも見やすく、スキマ時間の検索に向いている
こんな人におすすめ
・タイムセールの価格が本当に安いか、まずチェックしておきたい
・複雑な検索条件を設定するより、「ざっくり最安値だけ知りたい」
・国内線をよく利用するので、普段使いしやすいサイトを選びたい
② Trip.com(トリップドットコム)|LCCを含めて幅広く比較したい人に
Trip.comは、LCCを含めた幅広い航空会社の比較に強いサイトです。
ピーチ・ジェットスターなどのLCC路線をよく利用する方は、登録しておくと便利です。
Trip.comの主な特徴
- LCCを含む複数の航空会社を一括で比較できる
- 日程を変えた場合の料金差が比較的分かりやすい
- 日本語サイト・日本語アプリ対応
- セール対象外の日でも、意外な安値が見つかることも
こんな人におすすめ
・LCCを中心に、できるだけ安い運賃を探したい
・「公式サイトだけでは不安なので、比較サイトでも確認したい」
・国内旅行だけでなく、将来的に海外旅行でも活用したい
③ スカイスキャナー(Skyscanner)|「いつが安いか」を知りたい人にぴったり
スカイスキャナーは、「どの日が安いのか?」を調べるのに適した比較サイトです。
月間の最安値カレンダーや、価格の推移を確認できる機能があり、「日程をある程度動かせる」タイプの旅行には特に向いています。
スカイスキャナーの主な特徴
- 月全体・期間全体の中で、一番安い日が見つけやすい
- 国内線・国際線ともに幅広く検索できる
- 日本語対応で、基本的な操作は直感的
- 「とりあえず安い日を知りたい」というニーズに強い
こんな人におすすめ
・旅行の日程をある程度自由に動かせる
・タイムセールの日以外も含めて、もっと安い日がないか知りたい
・「この路線が安くなるタイミング」を把握したい
シーン別:「比較サイトの使い分け」
ざっくりとした使い分けもご紹介します。
- とりあえず今月の底値を知りたい → エアトリ
- LCCを含めて幅広く見たい → Trip.com
- 旅行日を決めるところから考えたい → スカイスキャナー
もちろん、1つだけ使うのではなく、
「まずスカイスキャナーで安い日をざっくり見る → エアトリやTrip.comで具体的な便を比較する」
といった組み合わせもおすすめです。
よくある“損をしがち”なパターンと、回避のコツ
パターン1:セール開始直後にそのまま予約してしまう
タイムセールは「先着順」「期間限定」という言葉の印象から、勢いでそのまま予約を確定してしまいがちです。
しかし、数分〜10分程度であれば、比較サイトを使ってざっくり他社や他日程の価格を確かめる余裕があります。
「一度比較サイトを開いてみる」をルール化しておくと、結果的に節約につながります。
パターン2:往復とも同じ航空会社・同じ路線だけで決めてしまう
「行きも帰りも同じ航空会社にしておきたい」という気持ちは自然ですが、比較サイトで調べてみると、往路と復路で安い会社が違うことはよくあります。
片道ずつ検索・購入することで、合計金額が数千円単位で変わることもあります。
比較サイトなら、片道と往復の料金差も確認しやすいため、一度見比べてみる価値があります。
パターン3:出発時間を少し変えれば安くなることに気づかない
「どうしてもこの時間帯でないとダメ」というケースを除けば、出発時間を1〜2時間ずらすだけで、航空券が大きく安くなることがあります。
比較サイトでは、同日の他の便も一覧できるため、時間の許容範囲を少しだけ広げて検索してみると、思わぬお得便が見つかることがあります。
比較サイト利用時の注意点(手数料・支払い方法など)
比較サイトは便利ですが、利用時にはいくつかチェックしておきたいポイントがあります。
- 支払手数料・発券手数料:航空会社公式サイトと金額が違う場合があります
- 支払い方法:クレジットカード・コンビニ払い・電子マネーなど、対応方法を事前に確認
- キャンセル・変更条件:比較サイト経由と公式経由でルールが異なることもあります
- 表示通貨:海外サイトの場合、通貨単位に注意(本記事で紹介した3サイトは日本語対応)
これらは予約画面の途中または最終確認画面に記載されていますので、「合計金額」と「キャンセル条件」だけは必ずチェックしておくと安心です。
よくある質問(Q&A)
Q. タイムセールと比較サイト、どちらを先に見た方がいいですか?
どちらが先でも構いませんが、「気になるセールが出たら比較サイトでチェックする」という流れがおすすめです。
セールが本当にお得かどうかを、他社や他日程と比較した上で判断できます。
Q. 比較サイトを何個も使うのは大変ではありませんか?
慣れてくると、「この路線はエアトリで」「LCCはTrip.comで」「日程の候補はスカイスキャナーで」といった形で、自然と使い分けができるようになります。
最初は1つのサイトから始めて、徐々に使い分けていくと負担が少なくて済みます。
Q. 比較サイト経由の方が高くなることもありますか?
手数料の関係などで、公式サイトの方が安くなるケースもあります。
そのため、比較サイトで「最安値を調べる」→ 実際に購入するサイトは価格を見て選ぶというスタンスがおすすめです。
まとめ:タイムセールだけで決めず、「最安値チェック」のひと手間で損を防ぐ
本記事では、国内線航空券を購入する際に、タイムセールだけを見て決めてしまうと損をする可能性がある理由と、それを避けるための比較サイト活用術をご紹介しました。
あらためてポイントを整理すると:
- タイムセール価格が「絶対最安値」とは限らない
- 曜日・時間帯・他社・他日程によって、さらに安い運賃が見つかることも
- 比較サイトを使えば、これらをまとめてチェックできる
- エアトリ・Trip.com・スカイスキャナーは、日本語対応で使いやすい
タイムセール情報を見る → 比較サイトで最安値を確認する → 安心して購入する
という流れを一つの「習慣」として持っておくと、
長い目で見て、航空券代を大きく節約できると考えています。
