プレミアム付商品券は、地域でお得に買い物ができる便利な制度ですが、「タバコには使えない」というルールがあることをご存じでしょうか?

「なんでタバコだけダメなの?」

「お店に売ってるのに、どうして使えないの?」

「法律で決まっているって本当?」
本記事では、なぜプレミアム付商品券でたばこが買えないのか、その法的な理由や制度の目的までわかりやすく解説します。
プレミアム付商品券とは?【基本をおさらい】
プレミアム付商品券とは、支払った金額以上の買い物ができる、お得な商品券のことです。
多くの場合、市区町村などの自治体が発行しています。
たとえば、以下のような例があります。
プレミアム付商品券の例
- 1冊10,000円で購入すると、12,000円分の買い物ができる
- 5,000円で6,000円分の商品券がもらえる
このように購入額よりも多く使える(=プレミアム分が上乗せされている)ため、利用者にとってはとてもお得です。
対象店舗で使える一方、使用に関する制限やルールも存在します。その中の代表例が「たばこには使えない」というルールです。
タバコが買えないのはなぜ?【結論】
「プレミアム付商品券でタバコが買えない」と聞いて、不思議に思ったことはありませんか?
実はこれは、単なる自治体の事情ではなく、「たばこ事業法による法的制約」なのです。
たばこ事業法とは?
「たばこ事業法」とは財務省が所管する法律で、以下のような内容を「たばこ事業法第36条第1項」で定めています。
- たばこの価格(小売定価)は国に届け出た「定価」で販売すること
- 小売業者は、その定価より安く売ってはいけない(割引・還元は禁止)
この法律の目的は、国のたばこ税収の確保と、未成年者の喫煙抑制、流通管理などにあります。
そのため、商品券などを利用した購入が実質値引きやプレミアム付与に当たる場合、法律違反の可能性があるとされます。
【財務省のたばこ販売に関する見解】
特定の地域でのみ利用可能となる、いわゆる「地域通貨」や「プレミアム商品券」の支払い対象として、たばこを含めることは問題ないでしょうか?
なぜ商品券での購入が「割引」になるの?
プレミアム付商品券は、例えば「1,000円の商品券を700円で購入」することで、30%分お得に使える設計です。
つまり、たばこに商品券を使えば、実質的に「3割引き」で購入できることになります。
これは「値引き販売」に該当し、たばこ事業法で禁止されているため、制度上使えないというわけです。
プレミアム商品券に明記されている「使用不可商品」
多くの自治体では、商品券の裏面や利用案内に「たばこには使えません」と明記されています。
例:商品券の利用対象外に含まれるもの
- たばこ(紙巻きたばこ、加熱式、電子たばこ)
- 換金性の高い商品(商品券、図書カード、切手など)
- 公共料金や税金の支払い
- ギャンブル・医療費・投資商品など
よくある質問(FAQ)
たばこが売ってるお店なら使えるのでは?
いいえ。お店自体が商品券の対象であっても、「たばこを含む支払い」には商品券が使えません。他の商品と一緒に購入する場合も、たばこの金額分は現金などで支払う必要があります。
電子商品券やQRコード決済型でも同じ?
はい、同じです。紙タイプ・デジタルタイプ問わず、商品券でのたばこ購入はできません。
使える商品と使えない商品が混在する場合は?
店頭で商品を分けて会計することで、使える分だけ商品券を使うことは可能です。
ただし、レジでの対応ルールはお店によって異なるので、事前に確認しましょう。
小売店側が注意すべきことは?
自治体や加盟店は、「商品券によるタバコ購入」を扱わないよう運用マニュアルに従って対応すべきです。
まとめ|ルールを守ってお得に使おう
プレミアム付商品券は、地域での消費を促進するための制度であり、本来の目的を逸脱する使い方はできません。
たばこが買えない理由は、たばこ事業法により価格が厳密に定められ、割引販売が法律で禁止されているからです。
- 商品券は「値引きと同等」と見なされる
- 国の制度・法律に抵触するため、利用できない
- 使う前に対象商品・対象店舗をしっかり確認しよう
全国のプレミアム付商品券の実施状況
全国のプレミアム付商品券の販売情報は、下記のページでまとめています。
新しい情報が入り次第、随時更新しているので、こまめにチェックしてチャンスを逃さないようにしましょう!
お得に買い物ができる商品券を見つけたら、早めの申し込みがおすすめです。