STEPNの公式Medium記事で興味深く、現状のSTEPNをどう運営が考えているかについて理解できる記載が多くありましたので、その内容をまとめました。
少ない時間で仮想通貨やSTEPNの現状や情勢について把握できます!忙しいアナタにピッタリ!
この記事は、投資をおすすめするものではありません。
投資は、「DYOR(Do Your Own Reseach)」です。つまり、様々な情報を調べ手にいれ、多角的な情報を元に最終的に自分で判断し余力資金を活用して楽しみましょう。
情報やゲームの仕様、通貨レートなどは日々変わりますので、最新の情報を必ずご確認ください。
Medium記事とは?
https://stepnofficial.medium.com/(Medium.com)
STEPNの考え方や細かなゲームシステムについて、長文で記事が掲載されています。
今後のSTEPNを考える上で、重要な記載も多くあるので注目ですね!
6/4 Reflections on our game ecosystem(ゲームエコシステムの振り返り)
これまでの振り返り
- 4月30日にB国(BSC realm)がオープンした。
- この試みは、苦労があったが多くのことを学んだ。
- 今後のrealm展開に向けてSTEPNの経済システムをバージョンアップしていきたい。
- Web3では、ユーザーはプロジェクトに対する貢献者である。
- そのため、チームの目標はユーザーと一致しており、解決策を提示する前に、現状の説明と分析を行い、末永いプロジェクトを築いていきたい。
感想
まずは、B国でいろいろなことがあったことを振り返り、この経験を今後の新しいrealmで活かしていくとのこと。
そのため、この記事では現状の説明と分析を提示して、意見を募りたいとのメッセージでした。
既にB国のことをBSC realmと呼んでいるのですね。以前は、BSCチェーンと呼んでいたと思うので、ここからもrealmがチェーンごとではなく、多用的なものであると感じます。
期待すること(Expectations)
STEPNが今後何年にもわたって稼働し、運動を促進するモデルを持続させ、人々の生活と健康を変えることができると願っている。
- 【価値】新しいユーザーだけでなく、他の商業的な外部からの取り込みが多くあるべき
- 【製品】もっと楽しくなるはず。より良いエンターテイメントや体験を構築するため力を注ぐことを厭わない
- 【realm(領域)】新しいrealmでは、過度な変動がないようにする。B国の反省を生かす
今後のrealmを紹介する前に根深い問題点を洗い出した。
これに対処するために、根本的な改革を行う。
感想
B国の運用は失敗と捉えていますよね。「these violent delights have violent ends」として、乱暴な喜びは乱暴な結末を迎えると表現しています。
今後の長期的なプロジェクトの存続のために、問題点を洗い出し、改革を行うとのこと。
次の項で問題点について洗い出しています。
状況のまとめ(Summary of Situation)
ここでは、問題の概要を説明し、その後にそれぞれについて詳しく解説していきます。
- realm間のenergyの共有がB国に結果としてあっという間の搾取(利己的な利用)をもたらした。
- ミント工場は、製品に期待される体験を阻害する。
- ダイナミックミントコストは十分ではない。
- スニーカーやジェムに自己調整機能がない。
問題点1:energyの共有
問題点
- 異なるrealm間でのerergy共有は、BSC realmに多大な利益をもたらした。
- その結果、BSC realmを迅速に利用することができた。
問題の検証
- B国がオープンしてまだ20日しか経っていない頃、ユーザー1人あたりの1日のエネルギー消費量が9エネルギーに達していた。
→これは、B国1足+S国8足の戦略が人気だったことによる。 - しかし、このような状況下で不幸なスパイラルが発生した。
- S国8足は非常に安い
→9エネルギーのMOVEによるGSTで元が取れる
→B国のスニーカー価格はまだ30日サイクルとなっている
→B国1足の市場価格は生産コストを遥かに上回っている
→必然的にFOMOが発生
※FOMO:インターネットやSNS上で他人や情報と常につながっていないと、自分だけ取り残されてしまうのではないか、と不安を覚える症状
realm間のenergy共有が、B国でのFOMOループを引き起こし、新領域での体験に巨大な変動を起こした。
運営の考え
- energyの共有が新しいrealmの発展に貢献することを期待している。
- しかし、バランスを確保する必要がある。
感想
energyの共有のバランスが良くなかったことで、B国の爆発的な利益と急激な急落をもたらしたと分析しているようですね。
今後、新しいenergyの共有バランスに変更していくと発表されていますので、このバランスが今後のSTEPNを左右するのかもしれません。
それじゃあ、共有をなくせば?という声もあるんでしょうが、新しいrealmが発展するには、energyの共有は必要でしょう。既にS国でスニーカーが揃っているのに別の領域で少ないエネルギーから始めることはなかなかしないでしょうからね。
B国が発展した理由は、S国の安いスニーカーを手に入れることで得たenergyを使ってB国で稼げたことでしょう。ただし、100%のenergyを使えてしまったことがやり過ぎたっていうことなんだと思います。
問題点2:ミント工場の弊害
問題点
- ミント工場は、製品の期待される体験を阻害している。
問題の見直し
- 何十台もの携帯電話がテーブルに置かれたミント工場があった。
- これらのアカウントは、ただのレベルアップとミント、最終的にはスニーカーの売却に専念している。
- これらの活動は、STEPNが意図したものではない。
運営の考え
- STEPNは、人々の運動にインセンティブを与えるアプリである。
- 全てのユーザーがお金を稼ぎながら、運動のメリットを受けれるようになることを願っている。
- STEPNが単なる金稼ぎとなり、運動から完全に切り離されたものになることを望んでいない。
感想
運営にとっては、目的と異なる利用をしていたミント工場は悪なのでしょうが、私たちにとってミント工場は悪だったのでしょうか。
ミント工場には、ミントをするためにGSTが多く必要であり、歩いて稼がない彼らの存在は、GSTの価格を引き上げる存在であったのかもしれません。
もちろん、中国のサービス停止によって、実質的にミント工場の取り組みは無くなっていたのでしょうが。
問題点3:ダイナミックミントコスト
- ダイナミックミントコストには、急激な下落が十分に考慮されていなかった。
問題の見直し
- GSTの高騰した際に、ダイナミックミンティングの仕組みを実装し、トークン価格を安定させる役割を担っていた。
- しかし、今回3つの問題点を確認した。
- GSTの価格が急落した時にそれを安定させるための調整が不足していた。
- GSTとGMTの価格が接近していくため関係が微妙になり、よりきめ細かい対応計画が必要。
- B国を振り返ると、GST価格がGMTより高いと、ミントコストにGMTを多く要求されることはない。そのため、ミントが不当に儲かって維持できなくなった。
運営の考え
- GSTの価格は、ユーザーが最も気にしていることを運営も知っている。
- ミントは、STEPNで最も基本的な仕組みの一つであり、3つの問題点を合理的に解決し、ミントとGST価格の間のループをより健全なものにする。
感想
GSTの価格は、ミント費用<スニーカー価格の場合に上昇するはずです。
これを安定させるには、ミントとGST価格の関係だけでなく、スニーカー価格との相関関係も重要だと思うので、その辺りも考慮した対策を取ってもらえると良いのかなと思いますが・・・
これを安定させる仕組みが考案されるのでしょうか。私には全く思い付かないですし、すごい課題に立ち向かっていますね・・・
ダイナミックミントコストがしっかり機能していた時は、すごいなと思いましたが。
問題点4:スニーカーとジェムの自己調整機能がない
問題点
- スニーカーやジェムに自己調整機能がなく、供給がインフレになっていること。
問題点の見直し
- 好景気のサイクル時は問題なかった。
- スニーカーやジェムにリサイクル(デフレ)メカニズムがないため、蓄積され続け、正常な経済循環を阻害している。
運営の考え
- 良い経済デザインとは、柔軟に「自己調整」できるシステムであるべき。
- 市場の状況に応じて、スニーカーやジェムの発行と償却を自己調整できる仕組みが必要。
- 発行の仕組みも償却の仕組みもユーザーにとって有益であるべき。
- スニーカーやジェムを効果的で楽しく、健全なサイクルの仕組みを数多く導入して、有益なものにしたい。
感想
私は、これが1番の問題点だと感じています。
スニーカーは生み出されるだけで、スニーカーが無くなる(バーン)ケースが無いことが大きな問題であり、市場や個人が資産として保有しているスニーカー量は増え続け、需要バランスの均衡が保てないことは明白です。
ユーザーにとって有益なスニーカーバーンのユースケースが生み出されると今後のSTEPNに期待が持てるようになると思います。
スニーカーのバーンについては、1つ情報が出ていましたが、他にも検討されているのか知りたいですね。
4つの問題点の解決策を発表予定
これらの問題点の解決策を5日後に発表予定だそうです。
この記事があがったのが4日でしたので、9日に発表があるのでしょうか。
この解決策がSTEPNの重要な分岐点になりそうですね。