横浜市では、市内の商店街を応援し、地域経済を活性化する取り組みとして「横浜市商店街広域プレミアム商品券」が発行されています。プレミアム付き商品券とは、10,000円の購入で12,000円分の買い物ができるお得な商品券のこと。つまり20%のプレミアムが上乗せされ、消費者にとっては節約効果があり、店舗側にとっても来客増加が見込める仕組みです。
この記事では、2024年に実施された商品券の概要と課題、そして2025年に実施される新しい制度の特徴や改善点を詳しく比較しながら解説します。これから購入を検討している方や、横浜市の商店街を利用する方に役立つ情報をまとめました。
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【昨年】2024年の横浜市プレミアム商品券の特徴
2024年度に販売された横浜市商店街広域プレミアム商品券は、PayPayアプリを利用した電子商品券でした。横浜市外の人でも購入可能で、スマホさえあれば誰でも使える利便性の高さが話題となりました。
PayPay加盟店が対象だったため、書店や飲食店、サービス業など幅広い店舗で使うことができました。しかし、先着順だったため即日完売し、購入できなかった人が多かったことが課題として残りました。
2025年の横浜市プレミアム商品券は抽選方式に進化

2025年度の横浜市プレミアム商品券は、前年の反省を踏まえて大きく制度が改善されました。最大の変更点は販売方式が「抽選制」になったことです。これにより、先着順で購入できなかった人にもチャンスが広がり、公平性が高まりました。
利用方法もシンプルになり、スマートフォンでQRコードを読み取るだけで決済可能。専用アプリのダウンロードが不要となり、デジタルに慣れていない人でも比較的使いやすい設計になっています。
さらに「小規模店舗専用枠」が導入されたことで、地域密着型の個人商店や小規模事業者にも売上が回りやすくなりました。
2024年と2025年の比較表
年度 | 販売方式 | プレミアム率 | 購入方式 | 利用期間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
2024年 | PayPay電子商品券 | 20% | 先着順 | 2024年10月~2025年1月15日 | 即完売・スマホ必須 |
2025年 | デジタル商品券(QR) | 20% | 抽選制 | 2025年10月1日~12月31日 | 公平性向上・小規模店支援 |
購入手順(2025年版/抽選方式)
抽選申し込み(2025年8月18日~9月5日)
申込は専用WEBサイトから、スマートフォンまたはパソコンで行います。応募多数の場合は抽選によって当選者が決定されます。
対象者:横浜市内在住・在勤・在学の方
当選通知(9月15日まで)と購入(9月30日まで)
抽選結果は当選者のみメールで通知されます。支払い方法は、Web上でのクレジットカード払い・コンビニでの現金払いのいずれかです。
商品券の購入期間は2025年9月16日(火)~9月30日(火)です。
商品券の内容と上限
- 1口:10,000円で12,000円分(うち4,000円は小規模店舗専用券)
- 最大3口まで申込可能 → 購入30,000円で36,000円分利用可
利用方法(2025年10月1日~12月31日)
購入後は、スマホでQRコードを店舗で読み取るだけで利用完了。アプリは不要です。
利用対象店舗には、ポスターが掲示される予定です。
購入の流れまとめ
ステップ | 日程・内容 |
---|---|
申込期間 | 2025年8月18日~9月5日(抽選) |
当選通知 | メールで通知(当選者のみ)、2025年9月15日まで |
購入期間 | 2025年9月16日~9月30日 |
利用期間 | 2025年10月1日~12月31日 |
上限 | 最大3口(12,000円×3=36,000円分利用可) |
横浜市プレミアム商品券はどこで使える?
対象は横浜市内の商店街加盟店です。飲食店や小売店、美容院や学習塾など幅広い業種で利用可能。対象店舗にはポスターやステッカーが掲示される予定なので、購入後は利用可能店舗を必ずチェックしましょう。
利用可能店舗の目印
- 市商連(横浜市商店街総連合会)加盟店
- 店頭にプレミアム商品券利用可能のポスターやQRコードが掲出されている店舗
横浜駅西口エリアの主要利用店舗(2024年実績より)
横浜駅西口の商店街である「五番街商店会」「幸栄商店会」「商和会商店街」では、多数の店舗で利用できました。以下はその一部です。
五番街商店会(2024年10月〜利用)
- LienLien(リアンリアン)
- マルミヤ酒場
- 西口ゴールデン横丁串ひろ
- 酒処 志満津
- 居酒屋 満月
- 五番街ファーマシー
- マイアミガーデン
- ビッグエコー横浜西口店
- 鶏いち・牛なり
- 琉球ダイニング ちゅらり
- 花咲酒造ウメ子の家
- じゃんばら
- カードショップPAO横浜店
- 横浜漁港
- 西口ゴールデン横丁 肉の佐藤横浜店
- 福包酒場、わらゆん、ビッグエコー五番街店
幸栄商店会(2024年10月〜利用)
- ハックドラッグ横浜西口店
- たたら
- くりこ庵
- カキと酒 喰貝
- 海と酒 炙り屋喰貝
- シェーキーズ
- 暁の蔵
- もへじ
- 楚々家
- 半兵ヱ
商和会商店街(2024年10月〜利用)
- HAUS横浜店
- (有)松
- 魚参/立呑み魚参
- ケンタッキーフライドチキン
- カラオケ館横浜西口店
- メガネドラッグ
- (有)みらく
- ビッグカメラ横浜西口店
- 酒処 串家
- 和風居酒屋 都
- ファーストキッチン
- Candyapple
- イオンフードスタイル横浜西口
- エディオン横浜西口本店
- ハックドラッグCeeUYokohama
- リラクゼーションサロン ティヨール
- 伝兵衛南
- いちゃが横浜西口店
- 東横INN横浜西口
- スタンド満月
他の注目店舗・施設
- 有隣堂 戸塚ミュージックサロン・ショップ
▶︎楽器・楽譜・音楽教室関連の店舗でも利用可能でした - モザイクモール港北
▶︎2024年には以下多数の店舗で利用できました。
・地下1F:カルディ、リンガーハット、ハックドラッグ、パレットプラザ、そうてつローゼンなど
・1F~5F:アインズ&トルペ、モスバーガー、ブックファースト、エディオン、島村楽器、西松屋など
2024年と2025年で利用可能店舗が異なる可能性
2024年は「PayPay加盟店」との連携
- 2024年に発行された横浜市のプレミアム商品券は、PayPayアプリを利用したデジタル商品券でした。
- そのため、PayPayを導入している店舗であれば広く利用できる仕組みが整っていました。
- 大型商業施設や全国チェーン店でも、PayPay決済を導入していれば利用できるケースが多かったのが特徴です。
2025年は「専用アプリ型」+「小規模店舗優遇」
- 2025年の「横浜市商店街広域プレミアム商品券」は、専用アプリを使うデジタル商品券に変更されています。
- 利用可能店舗は、市商連(横浜市商店街総連合会)の加盟店舗や、専用システムに登録した店舗に限定されます。
- さらに発行額のうち 4,000円分は小規模店舗でしか利用できない「専用枠」となっており、地域の商店街支援色がより強くなっています。
想定される違いの例
利用前の注意点
2024年にPayPayで使えた店舗でも、2025年の商品券が必ず使えるとは限りません。利用前に以下を確認しましょう。
利用店舗を確認する方法
- 公式サイトの対象店舗検索ページで最新の店舗情報を確認可能となる予定です。
- 店頭に掲示されている「プレミアム商品券利用可」の表示を目安にしてください。
まとめ
2024年は「PayPayが使える店=ほぼ対象」、2025年は「商店街加盟店や登録店舗中心」となり、利用できる店舗の範囲が変わる点が大きな違いです。地域経済への波及効果を重視し、小規模店での利用を後押しする設計に進化したといえます。
よくある質問(FAQ)
誰でも購入できますか?
横浜市内に在住・在勤・在学している人が対象です。
タバコや金券にも使えますか?
いいえ。タバコ事業法や商品券の規定により、利用できません。
まとめ:2025年の横浜市プレミアム商品券はより公平で地域にやさしい制度に
横浜市が発行するプレミアム付き商品券は、家計の節約効果と商店街の活性化を両立できる注目の制度です。2024年は先着順で入手が難しい状況でしたが、2025年は抽選制に改善され、小規模店舗支援の仕組みも追加されました。
横浜市プレミアム商品券の購入を検討している人は、抽選申込期限(2025年9月5日まで)を忘れずに応募することが重要です。利用開始は10月1日から年末まで。ぜひお得に横浜市の商店街を楽しんでみてください。