交通系お得きっぷ都市交通まとめ
1日乗車券・フリーパス比較2026|全国18都市の料金
公開日:2026年6月27日/更新日:2026年8月22日
街歩き・観光の足を、お得に
岡山400円、熊本500円、長崎600円、広島700円——全国18都市の1日乗車券とフリーパスを一覧で比較。路面電車系はほぼ「3回乗れば元が取れる」という共通の分岐点があります。買うべきか都度払いかを、迷わず判断できます。
このまとめでわかること
- 何回乗れば元が取れるかを都市別に比較
- 施設セット型と乗り放題型という2つのタイプの違い
- 各都市の地下鉄・市電・バスの1日乗車券(地域別一覧)
- 1日券を買わないほうがいいケース
- モバイル券・タッチ決済という別の選択肢
1何回乗れば元が取れる?都市別の1日乗車券比較
路面電車・市電の1日乗車券は、1日券の価格 ÷ 1回の運賃で判断できます。都市をまたいで並べると、ある共通点が見えてきます。
| 都市 | 1日券 | 1回の運賃 | 分岐点 |
|---|---|---|---|
| 岡山(岡電) | 400円 | 160円均一 | 3回 |
| 熊本(市電・モバイル) | 500円 | 200円 | 3回 |
| 高知(とさでん・市内均一) | 500円 | 230円 | 3回 |
| 札幌(ドニチカ・地下鉄) | 520円 | 区間制 | 2〜3回 |
| 長崎(長崎電気軌道) | 600円 | 150円均一 | 4回 |
| 名古屋(ドニチエコ) | 620円 | 区間制 | 3回程度 |
| 富山(地鉄市内電車) | 650円 | 均一 | 3回程度 |
| 福岡(市地下鉄) | 640円 | 区間制 | 3回程度 |
| 広島(広電) | 700円 | 240円均一 | 3回 |
| 函館(市電) | 800円 | 250〜300円 | 3〜4回 |
| 金沢(市内バス) | 800円 | 周遊バス220円 | 4回 |
| 神戸(シティーループ) | 800円 | 300円 | 3回 |
つまり判断はとてもシンプルで、その日に3回以上乗る予定があるなら買う、2回以下なら都度払い。
観光で名所を2か所以上まわるなら、行き帰りだけで3回に届くことが多いので、たいていは元が取れます。
例外は長崎(150円均一なので4回)と金沢(周遊バス220円なので4回)。それでも観光ならすぐ届く回数です。
郊外電車や空港リムジンバスを使うなら1日券が有利ですが、市内をぐるっと回るだけなら都度払いを検討してください。
「1日券は必ずお得」とは限らない、という例です。
スマホが使えるなら、まずモバイル版があるかを確認してください。知らずに窓口で紙を買うと損をします。
・長崎電気軌道:9時〜17時の間、何回乗っても大人600円が上限
・福岡市地下鉄:タッチ決済の上限サービスあり
1日券と同じ上限額でも、事前に買う手間がなく、乗らなかったときに損をしません。カードをかざすだけなので、旅程が読めないときに向いています。
※対象時間帯・上限額は各社で異なるため、公式でご確認ください。
2施設セット型と乗り放題型は別モノです
都市交通のお得なきっぷは、値段の桁が違うものが混ざっています。これは商品の設計が違うためで、同じ土俵で比べても意味がありません。
| タイプ | 代表例 | 元の取り方 |
|---|---|---|
| 施設セット型 | 大阪周遊パス(1day 3,500円) Tokyo Subway Ticket(24時間1,000円〜) | 施設の入場料で元を取る |
| 純粋な乗り放題型 | 路面電車・地下鉄の1日券 (400〜800円台) | 乗車回数で元を取る |
判断の順番は、まず交通費分を引いて、残りを施設の入場料で埋められるかを見ること。大阪なら地下鉄1日乗車券(平日820円)を引いた残り約2,680円を、展望台やクルーズで使えるかどうかです。
逆に買い物や食べ歩き中心で施設に1か所しか入らないなら、施設セット型は赤字になります。そのときは普通の地下鉄1日券で十分です。
3全国の1日乗車券・フリーパス一覧(地域別)
地下鉄・市電・モノレールの1日乗車券から観光周遊パスまで、地域別にまとめました。
札幌ドニチカキップ
札幌市営地下鉄が1日乗り放題。土日祝・年末年始に使える520円のドニチカと、平日も使える830円の1日券を使い分け。市電・バスは対象外。
函館
函館市電1日乗車券
函館市電全線が始発〜終電まで乗り放題。通常250〜300円で3〜4回乗ればお得。元町・五稜郭・湯の川へ。市電・函館バス共通券との使い分けも解説。
仙台
るーぷる仙台・地下鉄共通一日乗車券
観光循環バス「るーぷる仙台」と地下鉄が1日乗り放題。瑞鳳殿・青葉城など沿線施設の割引つき。るーぷる単独券(630円)との使い分けも。
富山地鉄 市内電車・バス1日ふりーきっぷ
富山市内の路面電車(環状線セントラム・富山港線含む)が1日乗り放題。岩瀬さんぽや中心市街地めぐりに。遠出向けの上位フリーきっぷも紹介。
金沢
金沢市内1日フリー乗車券
城下まち金沢周遊バスや市内中心部の路線バスが1日乗り放題。周遊バス220円で4回乗ればお得。兼六園・ひがし茶屋街・金沢21世紀美術館へ。約27施設の入場割引つき。
名古屋
ドニチエコきっぷ
名古屋市営地下鉄・市バスが乗り放題。使えるのは土日祝+毎月8日に限られる点に注意。週末の名古屋観光に。
大阪周遊パス
大阪の地下鉄・私鉄などが乗り放題+41の観光施設に無料入場(合計46,330円分)。梅田スカイビル2,000円+大阪城天守閣1,200円のように、単価の高い施設を2か所まわれば元が取れます。AM3:00〜翌AM2:59が1日で24時間券ではないため、朝から使い始めるのが鉄則。大人のみの発売です。
神戸
シティーループ・ポートループ1日乗車券
神戸の観光周遊バス(シティーループ・ポートループ)と中心エリアの神姫バスが乗り放題。シティーループ300円で3回乗ればお得。北野・南京町・メリケンパークへ。神戸空港線も対象。
京都
京都地下鉄・バス1日券
京都市営地下鉄と市バス・京都バスなどが1日乗り放題。点在する名所を効率よく回れる京都観光の強い味方。
広島電鉄 電車一日乗車券
路面電車「広電」全線が1日乗り放題。全線240円均一なので3回乗れば元が取れます。原爆ドーム・平和記念公園めぐりに。宮島まで渡れる一日乗車乗船券(1,000円)は宮島訪問税込みでロープウエー割引つき。バスには乗れません。
岡山
岡電 路面電車一日乗車券
岡山電気軌道(おかでん)の東山線・清輝橋線が1日乗り放題。2025年10月改定で全線160円均一になり3回乗ればお得。岡山城・後楽園・表町へ。カルチャーゾーンの施設割引つき。
高知
とさでん交通 電車一日乗車券
日本最古級・最長の路面電車が1日乗り放題。市内均一500円/全線1,000円。市内均一は通常230円で3回乗ればお得。高知城・はりまや橋・ひろめ市場へ。
愛媛・松山
伊予鉄 市内電車・1Dayチケット
松山の市内電車+郊外電車が乗り放題。市内+リムジンバス券(2,300円)も。市内観光だけなら都度払い(キャッシュレス230円)のほうが安いこともあります。郊外・空港を使うなら1日券がお得。道後温泉・松山城へ。くるりん割引つき。
福岡市地下鉄1日乗車券
福岡市地下鉄の全線が1日乗り放題。空港・博多・天神・大濠公園などを結びます。1日券を買わなくても、タッチ決済の上限サービスで打ち止めになる選択肢も。
長崎
長崎電気軌道 電車一日乗車券
長崎市内の路面電車が1日乗り放題。通常150円均一で4回乗ればお得。平和公園・グラバー園・中華街などへ。運転士不足により4号系統が当面休止中のため、ルートは公式で運行状況を確認してから。モバイル券・タッチ決済の上限サービスもあります。
熊本
熊本市電1日乗車券
熊本市電全線が1日乗り放題。モバイル券なら500円、紙券は700円と200円の差があるので、スマホが使えるならモバイルが有利。通常200円で3回乗ればお得。熊本城・水前寺など20施設の入場割引つき。市電のみ(バスは別券)。
沖縄・那覇
ゆいレール フリー乗車券
那覇のモノレール全19駅が乗り降り自由。24時間制で日付をまたいで使え、首里城など観光施設の割引もつきます。
4目的別の1日乗車券の選び方
都市や旅のスタイルで、向いているきっぷが変わります。目的別の早見表です。
| こんな旅なら | 向いているきっぷ |
|---|---|
| 札幌の街めぐり(週末) | 札幌ドニチカキップ |
| 函館の港町・夜景めぐり | 函館市電1日乗車券 |
| 仙台の名所めぐり | るーぷる仙台・地下鉄共通一日乗車券 |
| 東京の地下鉄観光 | Tokyo Subway Ticket |
| 富山の市内さんぽ | 富山地鉄 市内電車・バス1日ふりーきっぷ |
| 金沢・城下町めぐり | 金沢市内1日フリー乗車券 |
| 週末の名古屋観光 | ドニチエコきっぷ |
| 大阪で観光施設をいくつも回る | 大阪周遊パス |
| 神戸の港町・異人館めぐり | シティーループ・ポートループ1日乗車券 |
| 京都の名所めぐり | 京都地下鉄・バス1日券 |
| 広島・宮島めぐり | 広島電鉄 一日乗車乗船券 |
| とにかく安く済ませたい | 岡電 路面電車一日乗車券(400円) |
| 高知・土佐路めぐり | とさでん交通 電車一日乗車券 |
| 松山・道後温泉めぐり | 伊予鉄 市内電車・1Dayチケット ※市内だけなら都度払いも検討 |
| 福岡の街歩き | 福岡市地下鉄1日乗車券/タッチ決済 |
| 長崎の名所めぐり | 長崎電気軌道 電車一日乗車券 |
| 熊本城・城下町めぐり | 熊本市電1日乗車券(モバイルが安い) |
| 那覇のモノレール観光 | ゆいレール フリー乗車券 |
・名古屋のドニチエコきっぷは土日祝+毎月8日のみ
・札幌のドニチカは土日祝・年末年始のみ(平日は830円の1日券)
・広電の電車一日乗車券はバスに乗れない
・熊本市電の1日券は市電のみ(バスは別券)
買う前に、利用する日と乗りたい路線が対象かを各記事で確認しておくと安心です。
5ほかのジャンルのお得なきっぷ
街なかの移動以外にも、お得な移動手段はいろいろあります。目的に合わせて、ほかのジャンルもチェックしてみてください。
61日乗車券のよくある質問
1日乗車券は何回乗れば元が取れますか?
岡山(400円÷160円)、熊本(500円÷200円)、高知(500円÷230円)、広島(700円÷240円)はいずれも3回。長崎は150円均一なので4回、金沢の周遊バスも4回です。
3回以上乗る予定があるなら買う、2回以下なら都度払い——これが基本の判断です。
いちばん安い1日乗車券はどれですか?
ただし乗り放題の範囲が都市ごとに違うので、安さだけでは選べません。
1日券を買わないほうがいい場合はありますか?
また大阪周遊パスのような施設セット型は、施設に1か所しか入らないなら赤字になります。買い物中心の旅程なら、普通の地下鉄1日券で十分です。
1日券を買わずに済ませる方法はありますか?
長崎電気軌道は9時〜17時の間、何回乗っても大人600円が上限。福岡市地下鉄にも上限サービスがあります。
事前に買う手間がなく、乗らなかったときに損をしないのが利点です。対象時間帯・上限額は各社で異なります。
紙とモバイル、どちらが得ですか?
同額の都市も多いですが、まずモバイル版があるか確認してみてください。
観光施設の割引はありますか?
使える曜日に制限はありますか?
バスにも乗れますか?
対象の乗り物は各記事で確認してください。
まとめ
都市交通の1日乗車券は、均一運賃の路面電車ならほぼ3回で元が取れます。岡山400円・熊本500円・高知500円・広島700円と価格は違っても、運賃のおよそ3倍という設計が共通しているためです。長崎と金沢は4回。3回以上乗るなら買うという単純な判断で足ります。
一方で大阪周遊パス(3,500円)のような施設セット型は別モノ。施設の入場料で元を取る商品なので、どこに入るかで決まります。
見落としやすいのは、熊本のようにモバイル券が紙より200円安い都市があること、そして長崎・福岡のようにタッチ決済の上限サービスで1日券を買わずに済む選択肢があることです。
松山のように都度払いのほうが安い場合もあるので、各記事で条件を確認して選んでください。
※本記事は2026年8月22日時点の情報をもとに作成したまとめページです。「何回乗れば元が取れるか」の比較表のうち、広島電鉄(700円・全線240円均一)と長崎電気軌道(600円・150円均一)は2026年8月22日に各社公式サイトで確認したものです。それ以外の都市(岡山・熊本・高知・札幌・名古屋・富山・福岡・函館・金沢・神戸)の金額は各個別記事の記載時点のものであり、本更新では再確認していません。分岐点の回数は1日券の価格を1回の運賃で割った目安であり、区間制運賃の都市では乗車区間により変動します。各きっぷの料金・有効期間・発売条件・対象範囲・特典は変更される場合があります。長崎電気軌道は運転士不足により2026年2月18日より当面の間、4号系統が休止しています。再開時期は未定のため、ご利用前に必ず公式サイトで最新の運行状況をご確認ください。大阪周遊パスはAM3:00〜翌日のAM2:59までを1日として扱い、利用開始時刻から24時間という利用はできません。また大人のみの発売で子ども料金の設定はありません。タッチ決済の上限サービスは対象時間帯・上限額が事業者ごとに異なります。最新かつ正確な情報は、各きっぷの個別記事および各交通事業者の公式サイトでご確認ください。
